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コトバ綴ジ

 

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この間は地震のことを書こう、としていたのですが、結局途中でやめてしまいました。
でもやっぱりメモがわりに。
ひとつきがすぎました。

あれからいろんな人と会って、時間が経過したこともありますが、お互いに「怖かったね」などと言い合い、不思議なものであのとき感じた恐怖が減っていくようにも感じます。
恐怖、というのは確かに「はりつく」ようなものだなと思います。そしてはがれることはなく、ただ上にいろんなものが積み重なっていくので忘れたように思っても、ふっと積もったものがふきとばされるとまたくっきりと出てくる。

地震の恐怖、というと私が比べられるのは阪神のときだけです。といっても神戸ではないので震度でいうとそれほどでもなかったのですが、出張でホテルの17階で寝ていた時に、ベッドの下からどんっと突き上げられる揺れ。テレビがおちて冷蔵庫が前に出るくらい。ホテルは少しひびが入った程度でしたが、それでも相当怖かったのです。(ただ、その日物が散乱する会社で仕事をしながら見ていたテレビでどんどん死者の数が増えていくのを見たときには、また別のものすごい恐怖を感じました。)

その後、ほかのところで大きな地震があるたびに、たぶんそのときの恐怖が顔を出し、避難袋をみてみたり、突っ張り棒をしてみたり、水用タンクを買っておいたり。そして一番よくいる部屋には、腰より高い家具をおいていませんでした。

熊本に来てから、何度か震度4とか5程度の地震があったのですが、そのときの感じから、うちは1階でもあるし、地盤の関係もあって揺れにくい、と思っていました。

今回の一度目。レッスンのあとで遅めの夕食を食べようとしていたときでした。揺れにくいはずのうちでかなりの揺れで「これはまずい」と感じたのですが、電気は一瞬消えたもののすぐにつき、テレビで「益城で震度7」というのを信じられない思いで見ていました。益城はうちからだと5kmほどのところですが、震源が浅く影響した範囲が狭かったこと、また断層が続く方とは反対の方ということもあり、このときはうちでは震度6弱でしたがほぼ何も倒れず。
余震の続く中、明け方まで起きていました。このときは、自分の味わった阪神のときの揺れよりは小さい、と思いました。

翌日はまだバスも動いていたので、市内中心部にある教室へ。こちらは3階なので、おそらく物が落ちているだろうと。案の定、でしたが、額がちらばっていたものの、コップなどは大丈夫。毎日来れるところではないので、次に備えて、落ちそうなものはすべておろしておきました。大きな余震に備えて、もありましたし、東日本のときに大きめのがあったあと、かなりの余震が続いてあの本震があったのを思い出して(科学的理由ではなくただ単に)、もしかしたら、と思って。

帰ろうとすると、あちこちに水をもった人たちが。うちのまわりでは大丈夫だったのでのんびりしていたのですが、こちらではすでに断水していたようで給水車も。あ、と思ってコンビニに立ち寄るともう水やパンなど売り切れ。家に帰ってすぐスーパーに行くも、こちらも売り切れ。少し備えてはあるのですが、とりあえずお茶と無洗米、そして少し残っていたカップラーメンを買って帰りました。
そこで近所のひとにあったのですが、サッシがゆがんで閉まらなくなっているとのこと。やはりかなり大きな地震だったのです。

そして家でも食器棚から不安定な食器を中心に半分ほどおろし、箱詰め。ガスは昨夜の揺れでマイコンメーターが作動してとまっていたのですが、自分で解除できたのでお風呂にも入り、浴槽に水もため、就寝。寝室は突っ張り棒しているものの背の高いクローゼットがあるので、居間に移動して寝ました。

そして2度目の地震。これはもう、なんといっていいのか、とにかく恐怖でした。下からどっかーんときてぐわんぐわんと上下左右に大きく揺さぶられて(というのもわからないくらい「怖い」しか頭にはなかったのですが)。40秒ほどだったらしいですが、長くて長くて終わらないかと思いました。
1度目とは比べ物にならない揺れ。益城は「震度7が2回」といわれていますが、1度目はマグニチュード6.5で2度目は7.3。0.8ちがうと16倍。同じ震度7でもまったくちがったのではないかと思います。うちも、1度目もかなり怖かったはずなのに、もう忘れてしまうくらいでした。当然阪神のときよりも相当こわく、神戸のひとはこんな感じだったのだろうか、と。
何もないところで寝ていたので、自分のところには何もとんできていないのに、とにかく家から出ないと、という恐怖。外へ出るとさすがに周囲の人も出てきていました。ガスのにおいがしたのもまた怖く、手分けして集合住宅各戸の元栓をしめてまわって。

幸いうちは建物は大丈夫でした。うちの周囲も瓦がずれたり落ちたりしてブルーシートがかかっていたり、外壁がおちていたり、塀がたおれていたりはするけれど、あきらかに半壊や全壊はありません。(外から見ただけではわからないこともあると思います)。
熊本市内といっても建物、地盤、地域によって被害の程度はかなりちがっています。やはり震源地にちかいところ、断層沿い、川沿いはかなり被害があって、市内でも益城に接しているところでは、うちの周辺とはまったく様子がちがっていました。
うちは1階で、突っ張り棒をしていた家具はたおれませんでしたが、上の階では役に立たなかったとか。さらに、マンションの上の方の階はやはり揺れがひどく、10階前後の友人たちは、1度目の地震でも部屋の中はめちゃくちゃに、2度目では建物が大丈夫でも給湯器がこわれて部屋が水びたしなど。水やガスが復旧してもマンションの中での設備が不具合があって、ひとつきたってもお湯が使えなかったり。
教室のたてものも安全には問題ないとのことですが、壁や階段のひび、部屋のクロスのひび。
まだ大きな地震に警戒するよういわれてますが、次にまた同程度の地震があったときに、うちは大丈夫なんだろうか、とみんなどこかで思っていると思います。
さらに大事な人や住むところを失った人たちの心境はどれほどかと。

そしてさらに津波もあった東北のひとのことや、地震には関係ないのに街が破壊され命の危機に長くさらされているシリアのひとたちのことまで思い浮かんでいました。

とにかく2度目のあとは、ずっと張りつめてました。余震も続いて、さらにまだ大きいのがくるかも、というのがいちばん不安で。貴重品の入ったかばんははずせないし、最初は横になって寝るのも怖く、カセットコンロで調理をしていても、今きたら熱湯がかからないようにしないといけないし、火も消さないといけないし、などとにかくずっと緊張していたようです。横になって寝ると、また大きいのがきそうな気がしてそれも最初はできませんでした。うちは今車に乗らないので車中泊しませんでしたが、持ってたら絶対してたと思います。

家の中は、うちは食器棚の上半分がとびました。上下にわかれているので、ちゃんと金具で固定しないといけなかったのですが、備えているはずなのに詰めがアマイ・・・。上半分、重心も上にあったので、とんで回転して頭から逆さに落ちてました。ちょうどテーブルにもたれるように逆立ち。ただ、回転したせいで扉が壁側にむかって開いたので、扉のガラスや食器のガラスも壁の方に散乱、ふだんすごしている方には広がらなかったのが不幸中の幸い。
少し大きめのものではテレビがたおれ、レンジやガスコンロがおちました。めんどうだったのは本棚。倒れたのは自分の部屋のだけだったのですが、壁一面オープンラックが倒れ、しかもその前に机があったので、斜めにたおれてとまり、入り口のドアにちょうどかかるところだったので、ドアが半分しか開かず・・・。隙間から手をつっこんで少しずつ荷物を出し、出したところにドアの隙間から入ってはまた荷物をだし・・・。とにかく時間が。こういう場所においてはだめですね。
他の本棚は倒れず、一見なにごともなかったように見えたのですが、よく見ると「ズン」と前に出ていました。ひとつは幅120cmで高さも200cm、本棚そのものも重いうえにさらに本がぎっしり入っていて相当な重さなのですが、そのまま前に。すべったというのではなく、やはり上にちょっとだけとんだのだと思います。(中の本は出ていない)
揺れの方向がちがったりするとまたちがうと思いますが、1階だったのでこの程度ですんだのかなと思います。とにかく、直下型でこの大きさの地震だと、最初の揺れがおさまるまでは何もできず、「ぐらぐらっときて安全な場所に逃げる」ひまもないくらい。
もし昼間だったら、倒れた部屋の本棚の前にいたかもしれないと思うとぞっとします。



今回、二度も来たけれど、一度目の地震も大きかったせいで、私のように食器やらをおろしていたり(お店によっては商品をおろしていたり)、水や食料を買い足したり、用心していたので、まさかあんなに大きな二度目がくるとは思っていなかったけれど、被害が少なくすごせた人もいるみたいです。そして車中泊をしていたから、大丈夫だったひとも。
さらに夜中だったから怖かったけれども、昼間だったらもっとたいへんだっただろうとみんな。郊外型の大きなショッピングモールや映画館、そして同じようなつくりのスーパーなどは天井がおちるなど被害も大きかったみたいで、人が集まっている時間帯でなくてよかった、と。ああいうところはたくさん人がくるけれど、地震には弱いつくりなのですね・・・。

ライフラインもうちは水が1週間、ガスが10日ほどで戻ったのですが、地域によってさまざまだったみたいです。幸い、水は、飲み水、生活用水はためてあったぶんもあり、また自転車でちょっといけば井戸水がくめるところもあり、給水車に長時間並ぶことなくすみました。ガスが通じないとお風呂に入れませんでしたが、水やガスのことは余震にくらべたら、負担ではなく。電気が早く戻ったのは本当に助かりました。
熊本は、井戸水を使っているところも多く、プロパンガスで自宅は井戸水、という方はライフライン全く大丈夫、という場合も。また、まだ水が通じてないのに洗濯物がほしてある...と思っていたら、コインランドリーの中には井戸水を使っているところが多いということで、洗濯できたのは助かりました。
お風呂は銭湯や温泉で開けたところもありましたが、遠いうえにものすごい長蛇の列。疲れるからやめました。youtubeで少ない水で頭を洗う方法というのを発見し、頭だけやかんの口からお湯を注いで洗ったり。友人は、水が出るようになった時、カセットコンロや電気ポットでお湯をわかして、浴槽をいっぱいにしてお風呂、という荒業もやってのけていました。

ほんとうに月並みですが、蛇口をひねれば水が出る、家でお風呂に入れる、というのはありがたいものです。

とにかく、最初は九州道もだめ、JRもだめ、飛行機もだめ、というなか、そしてライフラインも全く復旧しないまま3度目がきたらどうしようかと思いましたが、ひとつきたち、余震も落ち着いてきてほっとしています。
本当に最初の頃の余震はひどくて。震度3以上だと県の防災メールが来るようになっているのですが、あまりにもひっきりなしなので、通知をきりました。震源が浅いせいか、自分の真下でドンッと音がしてズンっと揺れるのが不気味で不気味で。同じ熊本地方震源でも、自分のところで揺れたのと少し遠いところで揺れたのでは震度が同じだとしても音や揺れ方が全然ちがいます。最近はこの「真下になにかいる」感じの揺れが少なくなりました。

あの恐怖も、へんな揺れ方のときにはよみがえりますが、最初の数日間のくっきりさと比べるとすでにちがっています。(私は、2週間ほどまえに美容院でパーマをかけていたのですが、そのときに別のお客さんは途中で余震がきたら怖いから、と頭も洗わなかったので、意外と図太いのだと思います。)それでも、ふだんあまり買い置きをしないのですが、たまたま冷蔵庫にわりとものがあり、それで食事ができたこともあり、今もおばあちゃんのように冷蔵庫いっぱいにしていたりしています。
怖さの感じ方は人によって、年齢や経験そして性格によってもちがうと思うけれど、2回続けてきた地震によってきざまれた恐怖は、そうとうなはず。家のことなど心労が続く人も多い中、とにかくこのまま落ち着いて静かになってくれますよう。

私は地震に備えていたようで、実はまったくのぬけさくで、手回しで発電してきける懐中電灯も付いたラジオがあり、それは電池も使えるのですが、一緒に保管してる電池がちがうサイズだったり、さらにそれで携帯に充電できるはずだったのですが、スマホに変わってたからだめだったり、スマホ用の電池の充電器も買ってあったのに、一緒に保管している電池がちがうサイズだったり(またこれ)etc、etc。電気がすぐ通じ、また数日後には開いた店があったからよかったものの、なんの役にも立たないところでした。

とりとめなくこんなに長く書いてしまったのですが、とにかく、備えがあるとやっぱり助かる、というのがいいたいことなのでした。


ところで・・・今回の地震の英語のニュースで、「環太平洋火山帯」は、英語だと「Ring of Fire」だと知りました。英語のこのシンプルさにはたまに驚かされます。
そういえば、余震が続いてあまり眠れなかったとき、地震の被害やこれからの恐れなどばかりのテレビが嫌になり、Eテレにかえたら、語学番組をやっていてとてもほっとした気持ちに。あの淡々とすすめるテンションは落ち着きました。元々わかる、わからないに限らず、言葉が流れているのが好きでもあり。さらに、2355が始まって、しかも「猫のふみふみ」。ソファのうえではありますが、ふーっとやわらいで眠気がきたのでした。



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