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おかえりなさい 『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』



帰省からもどる途中、京都に。

幸運なことに、見たいと思っていた映画をちょうど見ることができました。
お正月あけの初日。

チケットを買ったら、ちょうどスタンプラリーを実施中とのことで、その関係で箱のなかからおみくじのようなものをひとつ。
上映が始まる直前にポケットから出してひらいてみると、


おかえりなさい


ほわっとあたたかいものに包まれた気がしたまま、映画が始まりました。

豊島の田んぼや林のなかにある内藤さんの作品。
そのものはコンクリートでできた人工物なんだけれど、その風景がうつしだされたると、周囲の自然のほうがつくられたもので、作品の方がもともとそこにあったもののように感じました。
そこからすべてがうみだされている、という。

その内側で繰り返されていること。
はじまってすすんでとまってかわってぶつかってのみこんでくっついてまたすすんで。
はじまりとおわり、はじまりとおわり。

自分もいつかなくなったときに、こういう場所にもどっていくんだな、と、そしてそれだけでとても安心できる。

実際に見に行きたいなと思っていたけれど、映画を見ているうちに、今はいいか、という気持ちに。
自分のなかのどこかにあの作品がある、と思え、
つかそのとき、がきたら見に行こう、と変わりました。

さて、「おかえりなさい」。
これは終わりのほうに出てくる、映画をつくっているひとへの内藤さんからのメールのタイトルでした。

おみくじのようなものは、帰って映画館でもらった案内を読んでみると、「おんなの小箱より 映画ができた」という女性が女性を描いた映画6本を見るキャンペーンのひとつ。「小箱のなかみ、お裾分け」として6本の映画のなかからのことばを書いた紙片をプレゼントする、というものでした。
この映画の、「おかえりなさい」がお裾分けしてもらえたことがとてもうれしい。

ところで、この映画をみたところは、京都のど真ん中、以前小学校だったところ。立誠小学校南校舎3階。小さな教室で一クラスくらいの人数で。
そんな環境で見られたこともしあわせでした。
建物もとても素敵。

rissei2.jpg rissei1.jpg

外に出てみると、その場所が「日本映画原点の地」と書かれていました。「1895年に発明されたリュミエール兄弟のシネマトグラフが、その2年後、1897年にパリから日本へ輸入されます。「最初の映画」であるとされるシネマトグラフが日本で初めて投影されたのが、ここ元・立誠小学校の地。」とのこと。

映画を見たその日、自宅に戻って、お正月の間に録画しておいた「映像の世紀 デジタルリマスター版」を見始めました。
すると、冒頭がリュミエール兄弟のシネマトグラフ。

frasco.jpg

最初の機械、「光を集めるレンズは水をいれたフラスコ」だったそう。
水で記録し、水で映写して。
昼間、映画の中で見た水の緩やかに丸い粒粒のことを思い出しました。なにもない、小さな透明で、それでいながらまわりや思いをうつして。水そのものが記憶でもあり。

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