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コトバ綴ジ

 

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石の文字 KOCHさんの文字

先日「追記 石の文字」のさらに追記のような内容ですが・・・。

koch1_20150201000842268.jpg
(『RUDOLOF KOCH LETTERER TYPE DESIGNER TEACHER』より)

Rudolf KochさんのNEULAND。

石の文字をたどりながら、ざっくりこんな感じの文字、ストロークが太く、どの向きも同じ太さのものは、ずいぶん前からあったのだなあと。
(記載した年は石に刻まれた年で、制作年は同じではないと思います。お墓の場合は大幅にちがうことはそれほどないのではないか、ということで)

k 1619 france ブルターニュ 
フランス ブルターニュ 1619年

k 1644 netherlands Nijmegen
オランダ  Nijmegen 1644年 (金属?)

k 1853 germany Breisach_am_Rhein
ドイツ Breisach_am_Rhein 1853年

最後のものなんかはとてもモダンで、もしかしたら新たにつくられたものなのかもしれませんが。

どれも、文字の部分が凹ではなくて、凸。
このように加工していくときに自然とできあがっていく文字なんだなと。
この文字、消しゴムハンコでよくやりますが、なるほど、ぴったりのはずです。

先のKOCHさんの本、図版ばかり眺めてちゃんと読んでいなかったので、NEULANDをつくったあたりなど、少し読んでみました。
職人でもあるコッホさん(「さん」をつけたくなる音です・・・)は、NEULANDは活字のpunch、父型を自分で彫っているのですね。「紙に下描きすることなく、道具によって直接金属からかたどられた文字」。アウトラインはやすりをかけ、内側のスペースはpunchして。道具と手の動きとつながっている文字なので、こんなに生き生きしているのだなと納得でした。

そういえば、今これを書きながら、以前日曜美術館の芹沢銈介さんのときに、染色のための型をカットするときに、下書きそのままではなく、カットするときの流れでラインをとっていて、それが魅力を増しているのだなあと思ったことを思い出しました。


k 1732 germany Niedersachsen
ドイツ Niedersachsen 1732年

これを見たときに思い出したのが、下のコッホさんのタペストリーのデザイン。

koch2_20150201000908ca5.jpg
(『RUDOLOF KOCH LETTERER TYPE DESIGNER TEACHER』より この本、amazonだとびっくりする値段になってますね

このようなデザインは、その地域でよく見られるものだったのでしょうか。

そして

k 1719 austria Steiermark k 1748 germany Gosheim
オーストリア Steiermark 1719年    ドイツ Gosheim 1748年 

k 1679 germany bremen
 ドイツ ブレーメン 1679年

この下がたこさんウインナーのようにぴろんとわかれている数字の1、「I」や「J」と区別をつけるためなんでしょうか。コッホさんの本でもみたのですが、これは広く使われていたのですね。

オーストリアのなんかは、Gのstrutの部分をどういうふうに書いていたかもうかがえておもしろいです。
職人さんは、どんなふうに文字を習得し、伝えていたのかなと思います。
印刷の世界よりも、石の世界はゆっくりと時間が流れていた期間が長いのではないでしょうか。

コッホさんの文字にも、長い時間が含まれていることを改めて感じます。

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