「第一に、図書館は永遠を超えて存在する。」
記事のタイトルはボルヘスの「バベルの図書館」(『伝奇集』鼓直 訳☆
本棚のある場所は好物です。書店、図書館、よその家、小さいところでも大きいところでも。
今日は「世界でいちばん美しい書店」という番組があることを新聞で知って録画しています。
ちょっとさかのぼって昨年末、たまたま「America's most beautiful libraries」☆という記事に出会って、写真を見ながらうっとり。以前Candida Hofer の図書館ばかりをうつした写真作品☆
でも、フツーの建物でも図書館は好きな場所です。コンクリートのお役所的な建物でも、ひっそりと、古い、大学の図書館の書庫なんか楽しかった。
さて、ずいぶん前に書こうかなと思い、途中になっていた記事を発掘。
9月だったと思いますが、メールマガジンンのなかにアルゼンチンでのボルタンスキーの展示のお知らせを発見。しかもひとつはボルヘスがつとめていた元国立図書館で。好物どうし・・・。
タイトルは「FLYING BOOKS A Tribute to Borges」☆。
空飛ぶ本たち。本棚をあとにして。
記事冒頭にもリンクしたビデオと、サイトの「PASEO VIRTUAL」(VIRUAL TOUR)☆の両方で展示の様子がよくわかります。
展示するためのテグスも画像では見えたりするのですが、それがまたよくて。
ひゅるひゅると本からのびた糸がくもの糸のようにうかんでいることばをつかまえて本になったのか。
六角形のバベルの図書館の真ん中にあいている穴に落とされた本たちが、そこのない穴の途中に張られたくもの巣にふんわりつかまえられたのか。
ボルヘスが「バベルの図書館」のモデルにしたのは、この図書館ではなく、もっと小さい市立図書館のほうですが、すでに建て替えられたのか、見つけた画像はどれも現代的なシンプルな建物でした。バベルの図書館をヒントに、というと映画「薔薇の名前」の図書館ですが、あれは見てふと興奮してくらくら・・・。
それにしても本が飛ぶとき、ってやっぱり背を下にしてとぶんでしょうね・・・。
画像をみながら、ふとすべて背をうえに、ページを下に本が浮かんでいる様子を思い浮かべたのですが、いっきに自分のうえにことばや文字が降ってくる図が見えて、これもくらくら・・・。

さて、先日「世界の終り」の図書館のページが広がっている展示を見ました。
私の大好きなお店の、いつも相手をしてくれるかわいい女子。
彼女の言葉と、作家さんのつくるアクセサリー。
綴られていたのは、本のない図書館にある、自分の、誰かの記憶でしょうか。
ことば、イメージ、もの、音楽、余白。すべてがひとつの空間で響きあってました。
熊本での展示の様子はお店PEOPLEのページ☆でのぞけます。
(上の画像は展示会場のものでなく、ちょっとお手伝いした時に残っていた痕跡です。)
熊本での展示は残念ながら終わってしまいましたが、来週からアクセサリーの作家Lumpさん☆(こちらでも熊本の様子が見られます)の地元・京都でも展示があります。お近くのかたはぜひぜひお出かけください。
そういえば、「バベルの図書館」の図書館を照らす「光は、ランプという名前を持っている球形の果実からくる」んですよね。
ことばを照らすランプ。
ランプはLampかもしれないけど、Lumpもいいかも・・・。小さな甘いかたまりが照らす・・・。
もの、との展示はいつかやってみたいことのひとつです。
お互いそっぽむいてるようで、並ぶとちがうものがみえる、ようなのもよいかも。
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