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コトバ綴ジ

Date : 2010年06月

トジナイ

cd2.jpg

ベルギーのOostendeにある美術館、PMMKでこの作品をみた瞬間思い出したのはトーマスの作品だった。あとからトーマスは彼を研究していたということを知った。

Christian Dotremontのlogogramというシリーズのひとつ。1978年の作品。PMMKの薄い英語版パンフレットによると「a kind of calligraphic drawing-language, taken from the subconcious and put down on paper automatically」とある。

これを見た時に、読めない文字で作品をつくること、私はいいやと思った。こういう作品をつくるのには、カリグラフィーをやる必要はないなと思った。painterの世界でずいぶん前にやったことをやる必要もないし。
トーマスのように研究して、世界を広げていくほど自分がやることとしては惹かれているわけでもない。自分の好きな言葉ともあわないし。

5月にMonicaのワークショップを受けた。Italic handwritingとBook artのふたつを受けて、その両方で私が書いたのは結局読めないアルファベットだった。そして、意外にもすごく楽しかった。苦手なハズなのだけれど、今回は多少苦労してもするりと入っていくことができて、書いているのがとても気持ちよかった。

Italicのときに私がひたすら書いていたのは、ヴァージニア・ウルフの「Now, this is profound, what rhythm is, and goes far deeper than words」という、日記のなかで、文体についてふれたときの言葉。文体はリズムであり、リズムさえ掴めば言葉がでてくる、と。
読めない文字を書きながら、それは見た目のリズムというより、書く時のリズムが自分のなかにできて、気持ちよかったのだ。手で書く、ということでしか味わえないこと。

今回やったことがすぐに作品につながるわけではないけれど、もしかしたら何か新しいことにつながるかもしれない、と思った。Dotremontのような作品をつくる、ということではなくて。

結局、やることを選んでいくことは必要だけれど、選ばなかったとしても閉じてしまわない、ことだなあ。

cd1.jpg

Dotremontの作品の右下、薄いグレーに見える部分。ここには彼の使ったテキストが読めるhandwritingで小さく書かれている。ここが私のツボ、でした。
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プロフィール

sayaka

Author:sayaka
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(ウンベルト・サバ 須賀敦子訳)

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