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コトバ綴ジ

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「どこかの天体から人がきて地球の美しさを教えてやらねばならないはめになったとき、

一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした。」

もうひとつお休みモードで。

これは青森の太平洋側、種差(たねさし)海岸についての司馬遼太郎の言葉だそうです。
私はまだいったことがないのですが、去年の夏の青森県立美術館の展示「種差 ―よみがえれ浜の記憶」ではじめてその名前を知りました。司馬遼太郎の言葉も展示で。

次の夏にはいけたらいいなと思っています。

写真は、展示もされていた、写真家笹岡啓子さんが写した種差海岸の小冊子から。


tane2_2014042622232538f.jpg

下の写真なんて、なんとなくアイルランドのようです(いったことありませんが)。
これは、葦毛崎展望台。いってみたい!

笹岡さんの写真は、そこで働き暮らすひとたちの姿がぽつりとうつしだされていて、あらがえない力を持つ大きなもののとともに人はいきていることを感じるものでした。

これは寒い季節の写真のようですが、きっとこれからここもいいシーズンだと思います。
こちらで、種差展の様子も海岸の様子もうかがえます。


さて、この展示を見て初めて知ったのが鳥瞰図を描く吉田初三郎という人でした。
とにかく、すごい立体感。
実は、これを見る1年ほど前から「平面のなかの立体感」というのが勝手に自分のなかのテーマになっていたのですが、この人のぐーんとせまってくるような立体感はすばらしく、「合格!」を出させてもらいました。
(ちなみに種差は、東山魁夷の「道」のモデルになった場所もあるということで、その展示もあったのですが、立体感というてんではダメだしさせていただきました・・・。うまい、へた、すき、きらいは全く関係なく、単に私の求めている立体感があるか、という基準です)
八戸のほうから、実際には見えないはずの青森市までかかれているのですが、これが違和感なく、「わかる!」という感覚。
たぶん、初三郎氏、空とんだことあります(笑)

宮城の金華山を屏風に描いた「金華山鳥瞰図」も大迫力でした。

今年の2月ごろ(だったかな?)googleのロゴがこの吉田初三郎の鳥瞰図になっていて、そんなにメジャーな人だったのか・・・と。

彼は種差をきにいって、別荘兼アトリエ「潮観荘」をもうけたほどだったそうです。

鳥瞰図の立体感は実際に見るといちばん感じられると思うのですが、こちらで自分の知っているところの図を見てみてはいかがでしょうか。

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りんご

GWですね。
ちょっとのんびりモードで。

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これは7年前。青森・弘前の親戚のりんご畑で。
紅玉、ふじ、金星、つがる、スターキング・・・。つくっているたくさんの種類のりんごをこどものことを話すようににこにこ教えてくださいました。



10年の秋。Bathの郊外のアンのワークショップ会場で。

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これも同じとき、当時のアンの家の前のりんごの木。こちらは自然にむくむくと育っています。

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畑のりんごとちがって、花の咲くまま、実のつくまま、なるがままだとめじろおしならぬりんごおし。

どちらのりんごもおいしい。

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こちらは学生のころ。アメリカのシアトルから2時間ほどいったところ、yakimaのりんご畑。
真っ先にのぼっているのはもちろん私です・・・。
気の遠くなるほど広い広いりんご畑。ぴよんと出ているのは寒いときに凍らないよう空気を動かす風車です。下の方にならんでいるのがりんごの木ですが、枝振りがちがいますね。
大きくておいしいアップルパイを食べたのを思い出します。

さて、なぜこの時期にりんごの記事かというと、ちょっと前に青森からシーズン最後のりんごがひと箱届きまして・・・。
そして、ちょうど『りんごlovers』という出たばかりの本もこちらで発見しまして・・・
「りんごと豚肉のオーブン焼き」を食べねば、食べねばと購入。

早速つくってみましたが、おいしかったですー!

レシピがいっぱい載っているのに、りんごが終わるこの時期に出るなんてもったいないなあと思ったのですが、今見ごろの弘前の桜が終わると、りんごの花のシーズン。岩木山を背景に、きっときれいでしょうね・・・。

もぎたてのりんごは秋に食べるのを楽しみにして、景色を楽しみに行くのにこれからがよいシーズン。
りんごのお菓子もおいしいです。

ひょいと、どうでしょう、北へ。

教会@外海 2

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次に訪れたのがこちらの出津教会。こちらもド・ロ様のつくった教会です。
外海は強い風の吹く地域だそうで、屋根が低くしつらえてあります。そのかたちがほほえましい。

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白い壁に水色の窓枠。

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教会の入り口。

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出津教会のあるところは「出津文化村」となっていて、教会のほかに同じくド・ロ様がつくった出津救助院の建物がみられます。村人たちにド・ロ様がいろいろな技術を教えた場所で、授産場、そうめん・マカロニ工場、イワシ網工場の建物が残っていて、イワシ網工場はド・ロ神父記念館になっています。
記念館には当時ド・ロ様が私財をはたいて購入した様々な道具も展示されています。授産場、マカロニ工場のほうは最近修理がされたようで、少しきれいになりすぎている気もしましたが、ド・ロ様が作業や収納等に工夫をこらしたつくりを見ることができます。
地元の方がガイドをされていたのですが「ド・ロ様がね」「ド・ロ様はアイデアマンでね」と繰り返しおっしゃって、今もド・ロ神父が愛されているのを感じました。

ちょうど文化村のなかに「ヴォスロール」というド・ロ様の出身の村の名前をつけたレストランができていて、そこでおひるごはん。野菜は「ド・ロ様の畑」でとれたものばかりでした。大きな瓶に麦が2種類入っていて、訊くと1種類はライムギとのこと。ライ麦は寒い地域で育つので、このあたりではそだたないのではないかと思われていたそうですが、ド・ロ様の記録に栽培したことが記されていたため植えてみたら育ったとのことでした。
カモミールティーを頼んだら、お店の方がつっかけをはいて外へ。つみたてを入れてくださいました。

ド・ロ様が村人たちに製法を教えたそうめんやパスタ。一度はとだえてしまいましたが、復活させようと試みてつくられたのが、ドロさまそうめん&ドロさまパスタ。パスタはとくにもっちり歯ごたえで気に入っています。

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これは救助院の屋根瓦。やはり十字架と三つ巴です。


教会@外海 1

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クリスマスですね。

季節は5月とだいぶ前ですが、長崎の外海で訪れた教会を。
外海はキリシタンの里、明治にこの地に赴任し、外海の人たちの暮らしを信仰の面、暮らし向きの面ともに支えたド・ロ神父の里です。

前日に長崎県立美術館で山田うんさんと川合ロンさんのダンスをみたあと外海に向かい、美しい夕日を見た後、外海あたりで唯一のホテルに宿泊。
翌日朝から一日教会を訪れました。まずは大野教会堂。ド・ロ神父が建てた教会です。

ほんとうに小さな教会ですが、こんなところがあるのかと心うたれました。

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細い山道を少しのぼったところにあります。
マリアさまのうしろには外海の美しい海。

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マリアさまから教会のほうを見るとこんな感じ。
台風の強風などからいりぐちを守るためにこんなふうになっています。
アーチ形に水色の扉。

oono7.jpg

そしてこの石積みの壁。ド・ロ様壁です。

このあたりでは昔から石を積んで塀や建物をつくっていたのですが、ド・ロ様は強度を増すために、石を積む際のつなぎを改良して使用。このような壁は「ド・ロ壁」と呼ばれているそうです。日本語の「泥」とも音が同じなのがおもしろい。
(石積みに興味がある方はこちらやこちらを)

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服部植物研究所&飫肥 2

飫肥は、高温多湿な場所のようで(行く途中の高速&山道もけっこうな霧でした)、コケ的にはパラダイスのようです。
研究所で標本を見ているときに「今は苔を見るにはいい季節」と教えていただきました。胞子をとばしだす季節だそうです。

研究所のあとおとずれた飫肥城址。前夜の大雨のおかげで、緑がウツクシイ・・・。苔も豊富です。

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一番下の写真は本丸跡。
建物が再現されているのでなく、ただただ古い杉の林。
静かで、昔のことに想いをふくらませても、ただその静けさを楽しんでも、いい場所です。
(ちなみに飫肥は飫肥杉の産地です)

飫肥は、歩いてまわるのにちょうどよいこじんまりとした城下町。そこここに古い建物が残っていて、とてもよいところでした。

obi1.jpg歩いているとふんわりとよい香り・・・。ふらふら誘われていくと、柑橘系の庭木が。花と実って一緒につくものでしたっけ・・・?九州は、庭によく柑橘類がなってますが、北のほうの住民からすると、それだけでこころはずみます。
このあたりで有名なのは日向夏。朝ごはんにも昼のデザートにもでてきました。「白のふかふかの部分も一緒にたべるんですよ」。苦くなく、ほんのり甘い。お昼を食べたお店の方が、昔は実を醤油で食べた、とおっしゃってました。(今ほど甘くなかったようです)


obi7.jpgこれは訪れた高橋家住宅の浴室の天井。美しい・・・。カーブになっていて、上からぽっちゃんと冷たいものが落ちてこないようになってますし、升目の真ん中の部分は細い竹が埋め込まれています。模様かもしれませんが、蒸気を逃がす役割もあるとしたら、機能的+ウツクシイ。

obi4.jpgこちらは壁のタイル。古くてきれいなタイルはあちこちの建物で見かけました。そして、写真は忘れてしまいましたが、ライトがどこもきれいだったんですよねえ。豊かなところだったんだなと実感します。



obi5.jpgこれは流しの下のスペース。この修道院を思わせる(←妄想)薄暗い場所に生えている草にだけ光があたってきれいでした。

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obi2.jpg観光場所としてはあまり紹介されていないようですが、植物研究所の方に教えていただいて見に行ったのが、この飯田(はんだ)医院の建物。公開はされていなくて、外から見るだけなのですが・・・。

obi3.jpg みてください、このうろこの壁。これはなんと宮城でとれたスレートなのです。詳しくはこちらを

飫肥のすぐ近くには昔から栄えた漁港があります。このあたりはカツオで有名で、漁獲量も日本有数。宮城の気仙沼で水揚げされるカツオのうち4割ほどが宮崎のものだそうで。いつごろから、気仙沼に水揚げされているのかはわかりませんが、このスレートももちろん、海路で運ばれてきたのでしょうねえ。きっとタイルも瀬戸あたりから?

貴重な建物、残ってほしいなと思っていたら、つい先日、所有者から市に寄付されたとのニュースを発見。よかった、よかった。

レターカッティングのWSで使った石も宮城石巻のスレートでした。おそらく同じ産地では。津波の被害で、採石もむずかしくなったようでしたが、今現在どうなってるんだろう。
貴重な石、きちんと彫りたいと思って、春先に練習でいったん全部の文字を裏側に彫ってみたけど、またそれから間が空いてしまいました・・・。また練習しないと・・・。手はどれくらい覚えてるかな。

とにかく、飫肥はとってもよいところでした。「どげんかせんといかん」と某元知事がおっしゃるように、宮崎は同じ九州内でもなかなかアクセスしにくいところなのですが、ぜひまた訪れたいです。

プロフィール

sayaka

Author:sayaka
星の
かわりに
夜ごと、ことばに灯がともる
(ウンベルト・サバ 須賀敦子訳)

ことば+アルファベット+妄想。

カリグラフィーをしています。

町の写字室管理人

@scriptorium303

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