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Tag : フォント

Richard Long の文字

先ほど種差展のことを書いたのでついでに。

展示のなかに、Richard Longというイギリス人アーティストの作品もありました。実際に青森県立美術館で製作されたもので、天井の高い部屋の壁一面、迫力ある作品です。

そして、彼の作品は、テキストが一緒なんです。
彼のサイトで、その作品を見ることができます。英語とその向かいには日本語

彼は実際に自分の足で歩いてみたことをもとにして作品をつくるのだそうですが、英語、日本語ともに歩きながら浮かんできたようなリズムを感じます。

使われているアルファベットの活字はGill Sansじゃないかと思いますが、ニュートラルな感じのものを選んでいるのでしょうか。彼のサイトで見るTEXTWORKSはほとんどそうじゃないかと。


さて、このアルファベットの並びを見ながら、以前同じ青森県立美術館で見た作品のことを思い出しました。

それも東北を歩いて写真を撮って作品にしたもので・・・。
なぜ記憶に残っているかというと、写真のクレジットが手書きのアルファベットで、しかも形やスペーシングがきれいだったから。

それで企画展の記録をさかのぼってみると、やっぱりそうでした

実際に見たものではないのですが、こんな感じのクレジット。拡大してもよく見えませんが、「Below the photograph, on the off-white paper mount, are the words ‘A LINE MADE BY WALKING’ (handwritten in red pencil) and, below this, ‘ENGLAND 1967’ (handwritten in graphite pencil).」と書かれてますね。

そしてテートギャラリー所蔵のこちら。スペーシング考えてないと、こうならないような気がします。


種差展の作品を見て、以前見た手書きのクレジットのことも思い出して・・・。


この人は、一歩一歩歩いたり、ひとつひとつ集めたり、一本一本線を描いたり、ひとつひとつ書いたりしながら、ものごとを確かめていくひとなんだろうなと思いました。
勝手に自分と同じ種類だと感じます。


しかし、この人も吉田初三郎と同じく、著名な方なのですね・・・。
知らないことが多いと、楽しい出会いも多い、ということにしておきます。


青森県立美術館、夏は「美少女の美術史展」だそうで!
こちらも楽しみです。

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Zapf さんの本 『ALPHABET STORIES』

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Zapf展でも販売しているこの本、『ALPHABET STORIES』。
うちにはこの春にやってきました。

ツァップさんご本人による、ヘルマン・ツァップ&そのアルファベットの物語。
英文の本は、ついつい美しい図版ばかりをながめる、ことになりがちなのですが、
くいくいっと文章にひっぱっていってくれる極々私的なできごとがありました。

Zapf展  ヘルマン・ツァップ&グドルン・ツァップ カリグラフィーの世界

Zapf-ten_poster.jpg

ちょっと出遅れてしまいました・・・。

3月にお知らせしたものの、震災の影響で開催が延期になっていたZapf展が、無事はじまっています。

好きなものをゆっくり楽しめる、「日常」が続きますように。


では、改めてお知らせです。
ほんとうに貴重な機会です。ぜひぜひ訪れてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〈展覧会名〉Zapf展 「ヘルマン・ツァップ&グドルン・ツァップ カリグラフィーの世界」


■ 展覧会の特徴

海外のファッション雑誌や高級ブランドの広告を目にする人、あるいは欧米の書籍に親しんでいる人の多くは、Optima、Palatinoなどツァップ夫妻のデザインしたフォントも同時に見ているといってほぼ間違いないでしょう。

その美しさゆえに高級化粧品や有名ブランドが使いたがり、その読みやすさゆえに多くの書籍の本文に採用されるツァップ夫妻のフォントのデザインの原点は、彼らが若い頃から情熱を注ぎ続けているカリグラフィーにあります。

ツァップ夫妻による直筆も含めたカリグラフィー作品、金属活字やデジタルフォントの制作途中のメモを併せて展示することで、彼らの70年以上にわたる創作活動の一面を紹介します。展示物には日本人カリグラファーとフォントデザイナーによる日本語での細かな解説がつきます。
美術全般に興味のある人はもちろん、カリグラフィーに興味のある人、欧文フォントデザインの神髄に触れたい人が見ても興味深い、また資料的価値も高い展示です。

■ みどころ

* ツァップ夫妻の原点、カリグラフィーに焦点を当てた展覧会
* 文字芸術の魅力を堪能できるカリグラファー&デザイナー必見の展示内容
* ヘルマン・ツァップの貴重な直筆作品3点日本初公開
* グドルン・ツァップ作、珠玉の手書き本、直筆作品多数展示
* ツァップ氏がデザインした金属活字の特別展示(嘉瑞工房所蔵)
* ライノタイプ社所蔵フォントデザイン関係資料特別公開
* 若きツァップ氏伝説のカリグラフィー指導映像『The Art of Hermann Zapf』DVD特別上映
* シルクスクリーン、直筆作品を含むカリグラフィー作品50数点を展示予定


〈会 期〉 2011年9月13日(火)~9月25日(日) 休廊日なし
開場時間 /11:00~19:00 最終日16:00まで(チケットの販売は終了30分前まで)

〈会 場〉 ギャラリー ル・ベイン  http://www.le-bain.com/gallery/index.html
      東京都港区西麻布3-16-28 le bain 1F 東京メトロ六本木駅より徒歩10分

〈入場料〉 1,000円

〈作品数〉 50数点を予定(直筆作品、複製品、フォント制作資料、金属活字など)

〈主 催〉 ジャパン・レターアーツ・フォーラム http://j-laf.org/
小林 章(ドイツ・ライノタイプ社タイプ・ディレクター)


■ 関連プログラム

 DVD『The Art of Hermann Zapf』(1967年 Hallmark社制作 嘉瑞工房所蔵)特別上映
  日時 9月18日(日)&9月25日(日)1日2回 13:00 15:00(上映時間約18分)
  場所 展示会場内
  内容 伝説のカリグラフィー指導映像。若きヘルマン・ツァップが教授する手書き文字の極意。
カリグラファー&デザイナー必見の動画。

■ アーティスト プロフィール

ヘルマン・ツァップ(Hermann Zapf)

1918年ドイツ生まれ。カリグラファー、フォントデザイナー。独学でカリグラフィーを始め、1930年代から活字鋳造会社で活字のデザインを担当。
代表的なフォントは Optima、Palatino、Melior、Zapfinoなど。カリグラフィーを取り入れた書籍のカバーデザインなども多い。
フォントデザインへの貢献と多くの著作などが評価され、2010年ドイツ連邦共和国功労勲章を受賞。

グドルン・ツァップ・フォン・ヘッセ(Gudrun Zapf-von Hesse)

1918年ドイツ生まれ。ヘルマン・ツァップ氏の妻。カリグラファー、フォントデザイナー、製本家。 代表的なフォントは Diotima, Alcuin, Nofretなど。1991年フレデリック・ガウディ賞を受賞。


■ 協力・協賛

〈特別協力〉
高岡昌生(有限会社 嘉瑞工房 http://www.kazuipress.com/ ) 
[金属活字展示、The Art of Hermann Zapf DVD特別上映]

有限会社 嘉瑞工房 代表取締役。英国王立芸術協会フェロー。 ドイツ・ライノタイプ社極東顧問(コーポレートタイプ担当)。

〈協 賛〉
ライノタイプ社 (Linotype GmbH http://www.linotype.com/  )

ドイツ、フランクフルト市近郊のバート・ホンブルク(Bad Homburg)市にあるデジタルフォント制作販売会社。
1886年に発明されたライノタイプ自動鋳造植字機以来培ってきた技術を基に高品質のフォントをつくっている。
金属活字時代から定評のある書体 Optima, Palatino, Diotimaなどを所有するステンペル社など
多くの歴史的な活字会社と合併してきた歴史を持ち、同社のデジタルフォント数は現在10,000以上にのぼる。


〈協 力〉
・ エス・ディ・ジー株式会社 
・ ライノタイプ/モノタイプ日本総代理店 http://www.linotype.co.jp/

■ 主催者

〈小林 章〉
欧米で開かれた欧文フォントのコンペティションで2度大賞を受賞したのをきっかけに、
200103年春よりライノタイプ社のタイプ・ディレクターとしてドイツに在住。
主な職務は、フォントの制作指揮と品質検査、新しいフォントの企画立案など。
ツァップ夫妻の過去のフォントの改刻も行っている。
2005年に、著作『欧文書体:その背景と使い方』、2008年に『欧文書体2:定番書体と演出法』、
2011年に『フォントのふしぎ』が美術出版社より出版された。海外と日本で欧文フォントについての講演やフォントデザインのワークショップを開いている。

〈ジャパン・レターアーツ・フォーラム〉
カリグラフィーを軸に、日本におけるレターアーツ(文字芸術)の芸術性向上とレターアーツを介した海外との文化交流を目指し、
その支援と交流を推し進めている非営利団体。2008年2月に設立。 http://j-laf.org/

【本件に関するお問い合わせ先】

 E-mail:info@j-laf.org





Zapf展 余談

zapf4.jpg
いまでこそZapf氏がすばらしいカリグラファー&フォントデザイナーであると知っていて、展示のおすすめなどしていますが、カリグラフィーを始めた頃にはお名前もまったく知りませんでした。

実はツァップさんを知ったのは、偶然です。
まだ関西にいたころ、もう10年以上前ですが、京都にあそびにいって待ち合わせまでの少しの時間をつぶすのに本屋に入りました。おもしろそうな本がたくさん並んでいて興奮、したのですが、時間もなく、さらに今から遊ぶのに重い本は買えない・・・。
ってことでパッと見て、さっと買ったのが、上の写真の『30センチメートルの友情 ヘルマン ツァップ氏への30人の手紙』という本でした。

ヘルマン・ツァップなる人のクリスマスカードへの返答として、日本人のデザイナー30人がA4版に同じ文章をデザインし、それを本にまとめたもの、でした。
テキストはツァップ氏のカードにあった岡倉天心の『茶の本』の一説。

「わたしたちが人生を考えるとき、時代を共にする芸術からの要求を、無視することはできません。現代の芸術は、わたしたちに属していますし、みずからの反映でもあります。(以下略)

シンプルな見た目と、その取り上げられていた一説、そしてなんといっても『30センチメートルの友情』というタイトルの響きに惹かれて買ったのでした。
カリグラフィーはかじり始めたころだったので、日本語と欧文の両方でデザインされているところも。

zapf1.jpg zapf2.jpg


30人の日本人のなかには、Zapf展に特別協力されている高岡さんや、山口信博さん、白井敬尚さんなど、今でこそさすがに疎い私でも名前は知っているデザイナーさんがいらっしゃいますが、そのころはほんとうに誰もわからず。ツァップさんも、ふーん、たくさんの日本人と仲いいねんなあ~、なんて思っただけ(汗)。あとは「ツァップ」という表記と実際発音したときの尺のちがいがなんか気になった、ってところでしょうか・・・。

ま、とにかく、そんな感じ、でした。
その後カリグラフィーをするなか、ツァップさんを知り、カリグラフィーとフォントのつながりを知り、ようやく結びついた、という・・・。

本におさめられた三十者三十様のデザイン。日本語だけのもの、日本語+英文、さらに+独文のもの。
読みやすいもの、読むことを目的としていないもの・・・。
見比べていると、自分の好みもわかって、おもしろいです。

さて、この本を出している朗文堂さんのZapfさんの本についてのページ

「夫人とともにドイツのダルムシュタットで草花や樹木にかこまれてくらしています。 」

なんて、素敵・・・。

Zapf展 「ヘルマン・ツァップ&グドルン・ツァップ カリグラフィーの世界」

zapf.jpg

この3月、ドイツのカリグラファーでもあり、フォントデザイナーでもあるツァップ夫妻の展示が東京で開催されます。
私は本でしか見たことがありませんが、ご夫妻ともに本当に美しい文字・・・。直筆を目の前にできる機会がくるなんて、思ってもいませんでした。文字の美しさを堪能、そして個人的には奥様のグドルンさんの手書き本を見るのが楽しみです。カリグラフィー、文字好き、デザイン好きの方、ぜひ足をお運び下さいませ。

以下、展示の説明は主催のジャパン・レターアーツ・フォーラムのサイトから引用しています。詳しくはこちらをご覧下さい。

■ 展覧会の特徴

海外のファッション雑誌や高級ブランドの広告を目にする人、あるいは欧米の書籍に親しんでいる人の多くは、
Optima、Palatinoなどツァップ夫妻のデザインしたフォントも同時に見ているといってほぼ間違いないでしょう。
その美しさゆえに高級化粧品や有名ブランドが使いたがり、その読みやすさゆえに多くの書籍の本文に採用されるツァップ夫妻のフォントのデザインの原点は、彼らが若い頃から情熱を注ぎ続けているカリグラフィーにあります。

ツァップ夫妻による直筆も含めたカリグラフィー作品、金属活字やデジタルフォントの制作途中のメモを併せて展示することで、彼らの70年以上にわたる創作活動の一面を紹介します。展示物には日本人カリグラファーとフォントデザイナーによる日本語での細かな解説がつきます。
美術全般に興味のある人はもちろん、カリグラフィーに興味のある人、欧文フォントデザインの神髄に触れたい人が見ても興味深い、また資料的価値も高い展示です。

〈展覧会名〉Zapf展 「ヘルマン・ツァップ&グドルン・ツァップ カリグラフィーの世界」

〈会 期〉 2011年3月22日(火)~4月3日(日)
休廊日 / 3月28日(月)

開場時間 /11:00~19:00 最終日17:00まで(チケットの販売は終了30分前まで)
3月26日(土)は六本木アートナイトにより21時までオープン

〈会 場〉 ギャラリー ル・ベイン  http://www.le-bain.com/gallery/index.html
東京都港区西麻布3-16-28 le bain 1F 東京メトロ六本木駅より徒歩10分

〈入場料〉 1,000円

〈作品数〉 50数点を予定(直筆作品、複製品、フォント制作資料、金属活字など)

〈主 催〉 ジャパン・レターアーツ・フォーラム http://j-laf.org/
小林 章(ドイツ・ライノタイプ社タイプ・ディレクター)

プロフィール

sayaka

Author:sayaka
星の
かわりに
夜ごと、ことばに灯がともる
(ウンベルト・サバ 須賀敦子訳)

ことば+アルファベット+妄想。

カリグラフィーをしています。

町の写字室管理人

@scriptorium303

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